生物委員会委員長は苦労人2
□58:尾浜
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兵助達が俺を見て苦笑を浮かべたところによると如何やらあいつらは既に謝罪を済ませた様子。
『えっと…。その節は大変な失礼を致しました事深くお詫び申し上げます。その、俺の本心ではなく惑わされていたと言いますか…』
「それは分かっているわ。尾浜先輩は私たちへの償いとして何をしてくれるのかを教えてください」
『つ、償い?……女神を追い払って』
「追い払うだけ?」
『彼女からも謝罪を…』
「謝罪?」
『ぇ…。その…』
「それだけ?」
くのたまが如何して此処まで苛立っているのかが分からない。何を求めているんだ?!
『迷惑かけた先生や後輩にも謝罪をして』
「だからぁ、如何して謝罪なのよ」
『迷惑をかけたし…』
「言葉じゃなくて行動しろって言ってるのよ!!」
『は、はい!!』
「もういいわ。さっさと行動に移しなさいッ」
四人纏めて追い出され、琴先輩は何やら くのたまと会話した後出て来られた。そして追い打ちの一言。
「あ、尾浜。次は山本先生への謝罪をしに行きますよ。貴方だけまだなので」
『は、はいぃ』
「「「勘右衛門、ファイト…;」」」
――――…その後、シナ先生にも くのたま同様言葉攻めされ俺、尾浜勘右衛門は撃沈した。
「さて、そんなモノローグは必要ありません。君は何故此処へ来たのか教えてください」
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