生物委員会委員長は苦労人2
□71:斉藤
2ページ/2ページ
『……う〜ん?』
「どうしたんですか?タカ丸さん」
三木ヱ門が顔を覗いてくる。
『舞琴くん。なんか変じゃない?』
「何を言っているんです、斉藤。私はいつも通りですよ?」
「「??いつも通りの琴先輩に見えますけど?」」
「琴先輩、体調悪いんですかぁー?」
「そんなことはありませんよ?」
おっかしいなぁ?
『僕の気のせいかなぁ?…うーん』
「明日からまた忙しくなりますから、今日は四人とも早く休みなさい」
「「「琴先輩がそういうなら…」」」
そう言って舞琴くんの部屋を出て行く三人。
『じゃあ、おやすみ〜、舞琴くん』
「はい、おやすみなさい」
『………?』
「……………?」
「「「タカ丸さーん。早く戻りますよー」」」
三人が呼んでいる。だけど、僕は舞琴くんのいつもの言葉を待っている。
「…………どうしました、斉藤?」
『…………違う』
「ぇ?」
やっぱり、この人、
『君は誰?』
.