少年少女のお話

□メカクシ団 遊園地にて
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同日 午後5時前。
「・・・で?遊園地出る時からなんで俺がマリー背負ってる訳?」
シンタローでさえまだ無事なんだぞ?マリーってどんな引き籠もりの仕方してんだ?
「すまんな。まったくこいつときたら、自分で盛り上がっといて倒れるとは・・・」
「別にいいけどさ、こいつってなんでこんなに体力ないの?」
「さあ?」
「それにしてもエネちゃん、遊園地楽しかったね〜!」
「いやぁ!すごい楽しかったです!!ご主人がゲロを吐くあたりが特に最高でした!」
こいつの趣味は俺にはたぶん一生理解できないな・・・
「帰ったらみなさんに写真送ります!!」
いつの間に撮った。
「おお!エネちゃん良いセンスしてるね〜!じゃあ僕はマリーの秘蔵写真と交換ってことで・・・」
お前もか。
「おおお!吊り目さんなかなかやりますね・・・!良いでしょう!」
「やめて・・・見せないで・・・」
「多分止められないと思うぞ。ご愁傷様・・・つか起きたんなら自分で歩いてくれないか?」
「ごめん・・・もうちょっとだけ・・・」
「・・・明日からもっと歩け・・・ん?」
「・・・事故か?」
「・・・!」
「・・・菊?」
「『コノハ』・・・それにヒビヤ・・・」
「なんで知ってるんですか!?」
「だから俺はお前らが物語になってる世界から来たって・・・ってかなんでお前も知ってるんだ?」
ヒビヤ(多分)は救急車に運ばれ、コノハはヒビヤの付き添いとして乗り込んだ。
「・・・妹さん!今の人、追いかけてもらえますか!?」
「え、えぇ!?なんで!?」
「いいから早く!!お願いです・・・!」
「お、お兄ちゃん・・・!?」
「どうしたんだエネ。なにかあったのか?」
「・・・なんで、あいつが・・・?」
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