少年少女のお話

□時間。能力。そして決意。
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そして時は遡り・・・
メカクシ団アジト付近
「おーい!待ってくれ!俺も行く!」
「あれ、菊。アジトに残るんじゃなかったの?」
「あー、そのー・・・気が変わったんだよ」
「ふーん・・・本当にそれだけ?」
さすがに怪しまれるか・・・

作者「ここで解説です。皆さんは『さっき(?)起きた事はばらさないのか?』と思いでしょうが、それは無理です。ヒビヤがキド組が『カゲロウデイズ』についての情報を手に入れた、なんて知ってしまったら今すぐアジトに戻ろうとするでしょう。すると今日、ヒビヤとモモはヒヨリを探しに、キド達はマリーの家へ行ったという時間と、キド組とヒビヤ組が合流し、『カゲロウデイズ』についての情報を得るという二つの時間が重なってしまいます。菊の能力は時間を遡るだけの能力なので、時間の改変、修復は不可能です。一つの世界に複数の時間が流れてしまうと、時の流れの膨大な力で世界が壊れてしまう可能性がある・・・という事なので、現在菊は先程(でいいのかな?)の事を話さないままヒビヤ達についていこうと思っている訳です。あ、後もう一つ理由ありました。本来、同じ時間に同一人物が二人存在することはできません(現在この世界にはまだ超能力を手に入れてない菊と、既に超能力を手に入れている菊がいます)。以上、解説の作者でした・・・更新遅めでごめんなさい」

うーん・・・なにかいい言い訳はないか・・・
「えー・・・あー・・・気が変わったっていうか・・・その・・・そう!子供と女二人だけで外うろつくなんて危険だろ?だからついていこうと思ってさ!ほら、お前可愛いから変なやつにつけられたりするかもしれないじゃん?」
「え?そんな、可愛いなんて・・・もう、恥ずかしいじゃにゃいのよ〜」
「・・・おばさん、おもいっきり噛んでる」
「よし。じゃあ早速―」
グーッ
「あ・・・」
「・・・おばさん?」
「―コンビニでも行くか。腹が減ってはなんとやらって言うしな」
「ごめんね・・・ってあれ?」
「どうかしたか?」
「菊、イヴちゃん達は?」
「ああ、あいつらな。なんでも気になる事があるって言って、電脳に行っちまった」



???
「・・・そういう事だったのね」
「これが・・・菊の・・・」
「早く知らせないと!」
「それは駄目だ」
「「「!?」」」
背後から声がする。
背後をゆっくりと見る三人。
三人がそこで見たもの。
「あいつには死んでもらう・・・この世界は私のモノだ」
見知った人の顔。
なのに、この世のモノではない何か。
邪悪な存在。
そう三人は感じた。
言うなれば、悪の化身。
その何者かが右手を挙げた途端―

全てが闇へと変わった。

「メカクシ完了・・・ってか?」
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