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「マルコー、ねぇ、マルコ今日は暇なの?」

朝食を済ませ。親父の元に行き、状況報告を済ませ。部屋に戻って船の書類整理をしているマルコ。
その横には、ベットでゴロゴロしているリナ。黙ってゴロゴロする事は出来ないらしく、マルコの名前をずっと呼んでいる。

「・・・コレが暇そうに見えるのかよい」

「見える」

「メガネかけろ」

「目悪く無いもん。」

「じゃぁ、腐ってるんだよい」

ブーブーと言いながら、
また、ベット上でゴロゴロとする。

昨日着ていた服は洗濯に回し、今着ている服は、また、何時もとは違う。

「メガネ、パンツ見えるよい」

「ぎゃっ///」

「色気ねぇな」

普段スカートを履かないので、
いつも通りにしていれば、
短いスカートはめくれ上がっており、その事に気づかずゴロゴロしている物だから、勿論、見えてしまうのは当然。
普段なら、スカートを抑えて恥らうなど、出来そうにない奴がやると、それは、面白い物であり、
S心に火をつけられる。


「見えそうなら、早く言ってよ!変態マルコ」

「聞き捨てならねぇな。変態メガネ」

そう言って、リナに顔を近づけて、真顔で見る。顔を赤くして目を逸らすリナ。

「近いっ!!」

「何時もとお前この距離じゃねぇか」

違うっと小さく言うと。
身体ごと、マルコとは反対方向に向いていた。少しうずくまる。

もっと虐めたい

「何、照れてんだよい。何時もはお前からだろ?」

リナを仰向けにして、上に覆いかぶさり、逃げられないように、肘をつく。その上でニヤリと笑うと、逃げ場のない、この状況と近さに目をまんまるとしていた。

「マルコ…ちちちち近いよ!」

「・・・・」

退いてと、マルコの肩を軽く押すが、そんな力でどく筈もなく。
それを、楽しそうに無言で見てらだけ。目の周りを真っ赤にしているリナに対して、もっともっと俺の事で何時もと違う顔を見せろっと思ってしまう。

「なぁ、昨日の夜の事覚えてないんだよな?」

「ん?なんのんっっ!!?」

なんの事?と聞こうとしていたのが、マルコの唇にそれを、遮られる。


触れるだけのキス


力強く押さえつけられる


ふと、その力強くて厚い唇は離れていく。いきなりの事で頭がついていかないリナにニヤリと笑い言い放った。

「俺は男だ。襲われてぇのかよい」

はっ、とその言葉に驚き
ナニをされたのかが、嫌でも解った。でも、リナは何も言わず、逃げるわけでもなく、真っ赤な顔でマルコを睨む。睨むと言っても敵意の方ではない。


「マルコ、好きだよ」

マルコは?と真っ直ぐとマルコの目を見つめる。


「・・・・」

その言葉に何も言わない。いや、言えないのだった。


「ごめんね。邪魔だったね」

そう言って、今度ばちゃんと力をいれて、マルコをどける。
逃がさまいと、リナの腕をつかもうとするが、それは水になり、スルリと抜けていった。

「またね」

と言うリナの表情は見えないが、今にも泣きそうな声をしていた。

「あっ・・・」

パタリと部屋のドアが閉まり。
静まり返ったその部屋にはマルコだけが、不安と後悔が入りじまった「まてよい」と言う虚しい言葉だけが、この部屋に残っていた。
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