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「リナ中将!着きました」
「はーい!」
甲板でボケーっとしていると、
何時もの部下達が、島に着いたと教えてくれる。
今日は仕事したくないなぁ。
「今日は書類溜まってたから、部屋でやるわ」
「はっ!では、我々で見回ってまいります!」
ありがとう。そう微笑んで、部屋に戻れば、そほど溜まっていない。書類に目を通してハンコを押していく。しかし、溜まっていなかったので、ものの数分で終わってしまった。
あの、白ヒゲの娘になった日
マルコに挨拶も言わず半年間。
その、半年間の間に、エースが白ヒゲの一味になったと報道されていた。
あぁ、なっちゃったか。仕方ない、物語は順調。これからだ。
その為に、トラファルガー・ローとの接触してた。全てはあの日の為に。あのときあの場所で必要な人物だ。
「ぁぁ、ぅうううう。だーーーー!マルコに会いたい!」
半年間も合わないのが、こんなにも辛いとは思わなかった。
イライラを声に出して、少しすると、ドアのノックがされる。
「中将!白ヒゲ海賊団と思われる船を見つけました!」
「えっ?!」
どうしよう。と慌てる反面心の中ではマルコに会えるかも。と喜びが。
「追跡して、応援を呼びましょうか?」
「ばかっ!今は意味ないでしょ!勝てるわけないでしょ」
そう言って、甲板まで出て行って望遠鏡を覗き込み、その海賊船を見つける。
「あなた達はここにいなさい。様子見てくる」
「はっ!」
そう言うと、海に飛び込み
海賊船の元に歩いて行く。
マルコに会える。
でも、何も挨拶もして無いから…
怒ってないかな?
元気かな?
あぁ、早くぎゅーってしたい。
あれ以来、マルコには全く連絡すらとっていなかった。サッチや親父達には月1連絡をとって居たり。お酒を贈ったりしていた。マルコの話は全然してなかった。
近づくに連れて、見張り台のクルーが声を挙げるのが聞こえる。
「誰かが、此方に向かって歩いてくるぞ?!ありゃぁ……」
「リナだ!!」
「おー久々だなあ!」
まだ、あまり見えてないのに
微かな声が聞こえて、手を振る。
スタンッ
海賊船の甲板に降り立つと、
直ぐ様に見つけた。パイナップル…嫌でもわかる。
「マルコーーーー!会いたかった」
マルコに一直線で走りタックルをする。
ぎゅっ
何時もはかわされるのに、
タックルをしてそのまま抱きつくと、ギュッ優しく抱き返してくれた。それが、嬉しくてパッとマルコの顔を見れば、凄く優しい表情をしていた。
「マ…マルコ!会いたかった!寂しかった!好きー!」
抱き締めてくれたのが、嬉しくて、抱きついたまま、スリスリとすれば。誰かにベリッと剥がされる。
すると、リナは両脇を抱えられ、クルリと抱える人物の方に向かされる。
「あっサッチ!久々ー!」
「リナ!マルコだけ抱きつくのは不平等だせ!」
ニシシと笑いそのまま、サッチの胸の中に収められる。
「会いたかったぜ!俺達のかわいい妹」
「うん、私も!会いたかった皆に」
ギュッ抱き締め返すと、直ぐにまたもやベリッと剥がされた。
「リナは俺の所に来たのに邪魔するんじゃねぇよい」
そう言って、マルコを背中に感じて、ガッチリと包み込まれる。リナは何か、違和感を感じるが、マルコも久々に会えて喜んでくれてると思った。
「ただいま、マルコ。親父の所に挨拶してくるね。あっ、後軍艦があっちに止まってるから船動かさないでね。私があれかえすから」
そう言って、マルコの腕の中を名残惜しく抜けると、でんでん虫を取り出し。「異常なし!皆先帰っていいよー!私暫くこの島居る!」えっえっ?とでんでん虫の奥から聞こえるが、それを無視して「以上!気を付けるように」相手を無視して切って、そのまま、親父の元へ歩いて行った。