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「おーい!?楽しんでるか?」
綺麗に盛り付けられた、
お肉やら野菜など乗ったお皿両手に乗せて、マルコ達の元に来たのは、リーゼントが綺麗に決まっていたサッチだった。
そして、項垂れてるエースとリナを見つけると、あぁっと声を漏らし、2人の前に両手に乗っていたお皿を出す。
「まぁ、食えや」
エースは美味しいニオイに誘われて、顔を緩々と上げると、素手でそのまま、お肉に食らいつく。
リナは、もう一つのお皿に盛り付けられた野菜をチラリと目をやり、次にサッチに目をやると、ため息をついてまたしても項垂れる。
「幸せ。。。逃げるんだろい?」
やり返しのように、リナが先ほどマルコにしたやり方で、吐いた息を見せ付けるかのようにすれば、先ほどよりも落ち着かしたのに、またしてもその、行為によって、全身を赤く染めて
わなわなとしていた。
それを、見て気分がよくなり、クツクツと喉をならす。
「うわぁ、なんかマルコリナチャン好きみたいだな」
爆弾を落とすサッチ。
それに反応した三人は、ものすごく恐ろしかった。ギロリと睨むマルコ、エース。その間をまさかとした呆けたリナ。
「サッチおめぇ・・・・。」
「違ったか?じゃぁ、悪かったな。リナちゃんゴメンなぁ、マルコは好きじゃねぇってよ」
その言葉に、そうだよね。と言って悲しそうな顔で椅子に座りまた項垂れる。その項垂れるリナを見て舌打ちをする、マルコ。眉間に皺を寄せて何かを覚悟したかのように、キッと再びサッチを睨む。
「後で、覚えてろよい」
「おっさんは、こぇーな」
ポリポリと頭の上のバナナの房みたいなものを掻いて、リナの頬を手でつかみ、マルコの方へ向かせる。真剣な表情で目を見る。
その、表情だけで軽く射抜かれてしまう。
何でこんなにかっこいいんだ!
悔しいッッ!!
「なっなによ?!フられても、諦めないわよ?」
フッと柔らかい笑みを零して、「知ってらぁ」と言われてしまう。
「一度しか言わねぇから、よくきけよい?」
こくこくと頷くと、数秒の時間を空けて
マルコの分厚い唇が開く
「お前がいねぇと、さみしいよい」
うーん?と考えるが、イマイチ良くわからない。
「だから・・俺は・・「あぁ
マルコは淋しく思ってくれたんだよね?やった!少し進歩?!」・・」
わーい、と喜ぶその横で、唖然とするマルコ。その様子を見ていたサッチとエースは、ぶはっと吹き出して笑い出した。ひーひー笑う。
「どうしたの?」っと可愛く首を傾げると、三人とも「うっ」と黙り込んでしまった。
この、無防備な顔に敵なし
その後、今までにない程に
お酒を浴びる程飲む三人に
しれっとした姿で
チビチビとお酒を進めるこの女
124番隊隊長が従える
猛獣使い
後に、クルー達にリナ様と
崇め讃えられるのは
当然の結果だった。