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「つ・・つかれた」
船に着いて、大量の荷物を船に上げて、そのままパタリと倒れる。
「体力ねぇな」
「精神的によ」
パタリと倒れているリナの近くでしゃがみ込み、首根っこを掴み、ひきづるマルコ。
それを、舟番をしていたエースが見つけて、猛ダッシュで2人の元へ来た。
「リナ!大丈夫か?何もされてないか?」
凄く心配そうな顔をして、
リナの様子を伺うエース。それに、大丈夫ー。とヘラッと笑えば、エースに抱きかかえられ、お姫様抱っこされる。
「ちょッッ!エース。大丈夫だから!」
「疲れてんなら、俺が抱っこしてやるよ!」
二カッと笑って抱っこしてくれているが、リナからすれば、弟にお姫様抱っこされるなど、恥ずかし過ぎる。
「エース。リナはいいか、その大量の荷物を、持ってやれよい」
マルコはそういいながら、
エースからリナを取り上げると、肩にかけ抱ええる。
「ちょっ…あるけるから!」
睨みあう2人を他所に、抱きかかえれてるのを、なんとかして降りようと必死なリナ。
しかし、抜け出せる筈もなく。大人しくマルコに担がれるのだった。
「ねぇ、マルコあの荷物どこ置くの?」
「・・・・俺の部屋だよい」
「「!!!」」
少し間を空けて、答えるマルコに荷物を持っているエースと担がれてるリナがビクッと反応する。クツクツと笑い出すマルコ。
「なんだよい、俺の部屋で泊まるのはいやかよい?」
昨日は弟のお守りしてたんだから、今日は俺の部屋だろうよい。
そう続けて、ニヤリとエースをみれば、
「お守りじゃねぇ!俺はリナがサッチやマルコの部屋なんて危険だから、仕方なく「ほぉ、仕方なくなんだな?じゃぁいいじゃねぇかよい」・・ちがっ・・」
顔を真赤にして反論するエースだが、今この余裕なマルコに口で勝てるハズもなく。うぐっと黙ってしまった。リナはというと、自分の考えと入り込んでしまっていた。
「マルコ、でもあんな・・荷物邪魔でしょ?」
遠慮がちに、聞かれたその問いに、マルコは立ち止まってリナを目の前に降ろす。
「・・俺が買ったんだ、邪魔な訳ないだろうよい。それに、今日からお前の部屋は俺の部屋だよい」
「へっ?」
さらりと言われる言葉にまた固まる。そんなのお構いナシのマルコは再び担ぎ満足な顔する。
さぁ、これからが大変だよい
ゴメンね、片付け・・
いゃ、お前の鈍感さが大変だよい
??
マルコの部屋の前に立ち、
マルコがリナを降ろして
部屋のドアを開ける。