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「あーいたぁ」

パタリと食堂のドアが開くと、
髪が湿っており、服はラフなモノに変わって肩にピンク色のタオルをかけているリナ。お風呂上がりなのは、一目瞭然。

「おぉ、お風呂はいってたのか」

「うん。お酒飲んでるの?私もいい?」

濡れた、髪を揺らし二人の元に向かうが、スクッとマルコが立ち上がり、行く道を阻む。

「濡れたままだと、風邪ひくよい。こい」

手をつかまれ、またドアの方まで連れて行かれ、食堂から出される。それを、ニヤニヤとしてるサッチに手を振って見送られる。

「うー。風邪ひかないよー」

マルコに言うが、無言のまま連れて行かれる。
外の空気に触れる髪は、しずくがポタリ、ポタリと落ちていく。

「ちゃんと拭けよ」

そう言って、肩にかかっているタオルをとり、未だ水を含んでいる髪を優しく拭く。何も言わず、されるがままのリナ。

「ふふ。マルコお母さんみたい」

「・・・お母さんはごめんだよい」

ふふ、そうだね。
二人はまた、手をつないでマルコの部屋に向かっていくのだった。
部屋に着いて、マルコに髪を乾かしてもらい。(リナが面倒くさがるので)髪を乾かしてもらう間にウトウトと眠たくなってきたリナは乾かし終わると、ベットにダイブする。

「眠たいのかよい」

「う〜ん。眠たい」

うつ伏せになったまま、チラリとマルコの方に顔を向けて言えば、マルコはその横に座り、手を握る。

「お前・・眠たくなったら手があったかくなるなんてよい、ガキだなぁ」

「んー。元々体温高いのー」

嘘つけっ。
ぐしゃぐしゃと頭を撫でられる。それが、気持ち良くて深い眠りに誘われる。気づけばグッスリと眠ってしまっている。

早いよい。

ベットで横たわり数分。寝息を立てて寝てしまったリナに、なんて危機感のない女だろうと、悪態をつく。今自覚してしまったマルコに我慢は少し、いや、少しどころか大分と大変な事であった。

ガシガシと撫でていたものは、緩やかなものになり、スルリスルリと優しく撫でる。


「こんな寝方で、よく寝るよい」

リナの肩をもち、クルリと仰向けにして、毛布をかける。

ふと、何かを思いついたかのように、悪戯な笑みが零れる。
リナに覆いかぶさり、上着の一番上のボタンを一つ外し、肩のほうまで開けて首筋に顔を落とす。

ちゅっちゅぅッく

唇がふれたそこはじんわりと赤くなり、マルコの唾液がついてテラテラとしていた。そして、満足したマルコは寝転び、リナを抱え込むようにして、眠りにはいっていった。
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