他校
□Sweet Time
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「あれ?宍戸さん?」
今日の部室の鍵の当番は鳳だったため、鳳はいつもより早く来た。
「よぉ、はよ。...ちょ、長太郎...誕生日おめでとう。これ、プレゼントだ」
「おはようございます!わぁ、ありがとうございます!!」
開けてみると、中にはリストバンドが入っていた。
「あ、あとこれも...」
そう言って、宍戸が渡したのは、バレンタインのチョコだった。
「わぁ、チョコだー!もしかして、これらを渡すために早く来たんですか?」
「あぁ」
宍戸は部活を引退しているため、もう朝練の時間に来る必要はないのだが。
「...日吉に、今日俺が鍵当番だということを聞いたんですか?」
宍戸は、コクリとうなづいた。
「!嬉しいです、宍戸さん!ホワイトデーに必ず返しますね!」
「あぁ。...って、離れろ!///」
鳳は、ぎゅーっと宍戸に抱きついたのだった。
この後来た日吉に「邪魔だ」と言われ、鳳が蹴られたのは言うまでもない。