夢・混合

□新テニver
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シャッフルマッチの紙が掲示板に貼りだされ中学生からの選抜は桃城だけだった。

相手は鬼十次郎だ。しかも、ガットが二本しかない。


桃城のサーブで始まるが、ジャックナイフを出したあと鬼は"ブラックジャックナイフ"を繰り出した。
それにより桃城は吹っ飛ばされ、両手首がしばらく使い物にならなくなってしまった。

そのため、試合は終了…かと思いきや、桃城は諦めなかった。
だけど、ラケットを握れない状態でまともにできるわけなかった。大石と菊丸がやめるよう言っても聞き入れなかった。


最後の最後ラケットをにぎり、ジャックナイフを打った。もちろん返されてゲームセットとなる。

最後に打ったジャックナイフは、鬼のラケットのガットを切れさせていた。


桃城が諦めなかった理由……それは、中学生がなめられないためだった。


小「(…桃城、よく頑張ったな)」

小金井は陰でひっそりと見ていた。






しばらくすると、拡声器のスイッチが入り

齋「おはよう、みんな。U-17コーチメンタル、はい、齋藤でーす。えー、君たちの試合見させてもらいました。みんな中学生とは思えないほど強いですねー。でも、メンタル面をもっと強くすることで更に強くなれます。はい。
その説明はこの人にしてもらいます。はい、出てきてー」

齋藤が呼ぶと

青-越「…!?」

小「どーも」

小金井だった。

小金井も拡声器を手にしていてスイッチを入れると

小「えーと、小金井です。知っている人たちも多いるだろうけど、よろしく。では、まずは二人組を作ってください。誰とでもいい」

中学生はペアを作り始める。


越前は一番コートを探していて、遠山はトイレに行っていて帰り道がわからなくなっていたが。


小「できたら…それではこれから…

"シングルスの試合"

を始める 」

小金井はそう言い放った。

大「え、シングルス…?」
菊「ダブルスじゃないの!?」

小「負けた方は脱落。今組んだパートナーと戦って」

それはつまり…同士討ち。

もちろん困惑するし、怒りもある。

齋藤コーチと小金井は下に降りてきていた。

海「ふざけんじゃねぇ!そんなことできるか!!」

齋「じゃあまず、ここからここまでのペアから始めようか」

海「おい、聞いてんのか…小「あぁ、応じないペアはどちらも脱落とみなす」」

ばっさりそう言った。

小「試合はタイブレークで行う」

この試合を回避することはできない。と、なるとやるしかなった。


次々と試合が始まる。

鳳vs宍戸は、鳳が戸惑いを見せるも宍戸の活で心を決めた。


大石vs菊丸

状況をわかっているのか…?となるほど菊丸が楽しそうにやっていた。



〜モニタールーム〜

部「どうですか、今日の彼らは」
齋「そうだねー、概ね予想通りではあるけど、聞き分けのない子が若干一名」
部「・・・。それと、彼は?」
齋「あー、彼はそのままいてもらってるよ。…彼もメンタル強化は必要だしね」

齋藤はそう言った。


小「(あのバカわかってんのか?…秀もこのままじゃダメなのわかってるよな…?)」

表情には出さないが、心の中でそう思っていると大石の表情が変わって思い切り打ち返した。


菊丸が茶化すと

大「いい加減にしないか英二!!」
菊「へ?」
大「下手な芝居を…いつまで続ける気だ」

そう、菊丸は試合をダラダラと長引かせていた。…大石と蹴落とし合いをしたくなくて。

だが、大石には最初のサーブを受けたときに菊丸の気持ちが分かってしまっていたのだ。

大石は、菊丸に自分の気持ちをぶつけた。

そのあと、6-1とあと1ポイント取れば大石の勝ちだ。

ボールが迫ってきてこのまま終わりか…と思いきや、U-17合宿前のことを思い出し、返した。


小「(やっといつもの感じに戻ったか…。全く、遅い…)」


そう思いつつも、小金井は少し笑っていた。
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