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□ホントに俺のこと好き…?
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「ぶ、部活のことだから…」
いくら部活のこととは言え、自分との約束の方が先なのに…!と菊丸は思った。
「大石は、俺じゃなくて手塚のことが好きなんだ…!」
「ち、違っ…!」
「ふーん、じゃぁ、俺のこと好きだという証拠を見せてよ」
自分のことが好きだということを証明してもらおうと菊丸は考えた。
「し、証拠…?何をすれば…?」
「それは大石、自分で考えなよ」
えぇぇっ!と大石は慌てる。
「うぅ…。何をすればいいか分からないから、英二が決めて…」
それを聞いて菊丸はニヤッと笑う。
「俺が決めていいんだ?じゃぁ、大石からキスしてよ」
これくらい、出来るよね?と菊丸はさらに言う。
「き、キス!?えっ、む、無理だよぉ…」
「大石が決めてって言ったんだよ?拒否権はないよ」
「うっ……」
た、確かに言ったな…と大石は心の中で思った。
「さらに俺を怒らせたいの?」
「……っ!(こ、これ以上英二を怒らせたらダメだ…。覚悟を決めないと…) わ、分かった…」
大石は、菊丸のほっぺにキスをした。
しかし、菊丸はそれでは納得がいかなかった。