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□ふいうち
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部活もない放課後の教室、不二は菊丸の宿題を見てあげていた。
そして、ふと疑問に思ったことがあったため、直接聞いてみようと思い菊丸の名前を呼んだ。
「英二」
「ん?どったの不二?」
不二に名前を呼ばれたため、菊丸は手を止めて返事をした。
「僕達、付き合ってるんだよね?」
「そ、そうだよ?それがどうしたの?」
「どうしたんだろ?」と菊丸は思う。
「んー、何かさ恋人らしいこと全然してないなぁって思って」
「そ、そう?」
「恋人らしいことしてるような…」と菊丸は思った。
「うん。だからさ、キスしようよvV」
「へっ!?」
「ねぇ、しようよ英二vV」
ちょ、ちょっと待て、ここ教室…!と菊丸は焦る。