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□ふいうち
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「い、いくら放課後で教室に誰もいないからってさすがにそれは…」
「誰もいないから別にいいじゃない」

そういう問題じゃなーい!と菊丸は心の中で叫んだ。

「で、でも、誰か来ちゃうかもしれないし…」
「大丈夫、誰も来ないって」
「ど、どっからその自信が…」

菊丸は「うー…」とうな垂れた。

「まぁまぁ、いいじゃない。でも、このままだと本当に誰か来ちゃうかもよ?」
「うっ…」

「た、確かに不二の言う通りだよなぁ」と心の中で思った。

そんなことを考えていると

「ねぇ、英二。かわいいよ」

不二が急にそう言ってきた。

「ふぇ!?///」

菊丸は、恥ずかしくて下を向いてしまった。

そして、「ふいうちだ…」と思った。
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