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□Love Potion
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「そうだ、大石に渡したい物があるんだ」
「俺に?」
大石は首をかしげた。
乾はラケットバックから小さなビンを取り出して大石に渡した。
「これだよ」
「へー、色はピンクなんだな。...って、まさか俺で実験しようとしてるんじゃないんだろうな?」
野菜汁や乾汁で散々な目に遭っているため、また変な物ではないかと大石は思った。
「ハハハ、違うよ。大石は、いつも副部長頑張っているからね。それに今は、部長代理頑張ってるだろ?気休めになるかと思ってね」
「そうだったのか...。疑って悪かったな、乾。ありがたくもらうよ」
大石はそう言い、笑った。
大石の笑顔を見て、心の中でかわいいと乾は思った。
「氷帝との練習試合前に練習するだろ?その後にでも飲むといいよ」
「そうだね、そうするよ」
これで上手くいく!と乾はそう思った。