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□お互いの気持ち
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菊丸side
『俺...1年の頃からずっと英二のことが好きなんだ』
大石がそう告白してきたとき、本当はすごく嬉しかったんだ。
両想いなんだって。
でも...
大石は成績は学年主席だし、教師からの信頼も厚い。
だから、大石には、「ホモ」っていうレッテルを貼られたくなかったんだ。
だから...
『大石ってホモだったの?』『...気持ち悪い』
思わずそう言ってしまった...。
そんなことは、自分にも言えることなのに。
大石を守ろうとするどころか、逆に傷つけてしまった...。
ごめんな...大石...。