茶屋

□あひるきす。
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「ふーまくんふーまくん」

「ぁ?」

「構ってよー。」

「いやいや、新曲のフリ覚えねーとさ」

「ええええ。健人くんに教われば良いじゃん」

「それだと俺のプライドが…」

「は!?」


彼氏がアイドルだと、結構お互いの愛情を確かめ合うのに不利なときがある。
そりゃあまぁ、彼氏には幅広く活躍してほしい。だって、大好きだから。時々嫉妬するけども。


「ごめんな」

「いーよ、ふまくん頑張ってるもん」


頭を一撫でされて。くしゃりと笑う彼氏にキュンときた。


「名前はさー」

「ん?」


DVDプレーヤーから目を離すことなく、彼は私に問いかける。


「俺が彼氏で良かったわけ?俺で満足出来てんの?」


表情は伺えないけど、ちょっと可愛いな、なんて思った。ふーまなりに心配してくれてるんだ、わたしのこと。


「うん。ふーま以外じゃわたしの彼氏は務まらないでしょ」

「えー、中島が彼氏だったらなー、とか言ってるくせに?」

「えええ!?冗談だって、ね!w」

「まぁ、でもさ」


ふと真剣な声色になる彼を、覗きこむ。すると、後頭部をグッと引かれ、気付けばドアップの彼と唇に柔らかい感触があった。
唇を離せば、いつものアヒル口でわらう彼がいて。


「俺、名前が彼女でほんとに良かったよ」


いつもはこんなこと言わない彼に少しびっくりした。


「どしたの…?」

「…やっぱり無理。…あとで中島にフリ教えてもらうわ!」

「えっ、ちょっ、」


夜は、長くなりそうです。
















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※このあとは別に卑猥な行為をしたのではなく、ゲームを楽しくしただけです。

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