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□七章
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日曜日ーー
「大丈夫?氷麗…」
氷「わ、私は若の側近なんだから、これくらい…」
私は氷麗の部屋に来ていた。リクオには悪いけど、氷麗の方が心配だったしね。
その氷麗は、部屋を閉めきって冷気を帯びている。
氷「春香…若の所に行ってきたらどう?ここにいたら凍るわよ…」
氷麗は心配そうに言う。
そう思うんだったら少し冷気をおさめてくれ。
「大丈夫だよ。そんなやわな体してないし」
そんな会話をしてると
ドタドタドタドタ
廊下を走る音が聞こえてきた。氷麗はあからさまに肩を震わす。
「んー……ちょっと外の様子見てくるね」
氷「気をつけて……」
氷麗は満身創痍といった感じだ。
部屋から出た私は、とりあえずその辺を歩き回った。
*****
スッ
私は障子を開けて中に入る。
そこには一面金ピカの仏像。
「わ〜〜…ん?」
私は一つの仏像を見る。
「……………(原作で読んだから知ってるけど、人のものに勝手にお札を張るなんて…清継は失礼だし)」
ビリッ
中の妖怪が可哀想に思ったので、お札をはがした。
小妖怪達「「(た、助かった!!)」」