□××し×× されて
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ループとは恐ろしいものだ。
終わっても終わっても、また始まりと終わりがやってくる。


どうして私はこの人とこの世をループしてるの?



ループとは恐ろしいものだ。
何回も繰り返す事によって精神が崩れていく。
感情が無くなる。破壊欲が強くなる。独占欲が強くなる。


この人も独占欲が強くなったひとり。
私もまた破壊欲が強くなった一人。




〓殺して殺されて〓




「名無しさん、今日はどこに行ってたの?」


「今日は旅団のところに行ってた」


「なんで?何か用があった?」


「用なんて無い。ただ遊びに行った」



毎日毎日同じことを聞いてくる彼。
独占欲からくる束縛。
私は束縛から逃げようと、さらりと言葉を交わす。


「イルミ、うるさいと殺すよ」


束縛から逃げようと反抗する私。
束縛から逃げようとイルミを壊そう、殺そうとする私。


今日はどちらが死ぬかな?

 





強化系の私と操作系の彼。
念でどっちが強いかと聞かれればもちろん強いのは私。

だけど彼は根っからの暗殺者。
念なんて在って無いようなもの。


強化系にはこれと言った必殺技が無い為、私は念をイルミに攻撃するための四肢に集中させる。

イルミはお得意の鋲を私に向けて飛ばしてくる。


彼は私の攻撃を全ては避けきれず何回か攻撃がヒットする。
私も同様に全ての攻撃は避けきれず幾つかの鋲がヒットする。




このような闘いが続き2時間ほど 経った頃、決着が着いた。


今回は私の負けか…


私の胸には4本ほどの鋲が刺さっており、それに気を取られている間にやられたのか腹にはイルミの腕が刺さっている。


イルミはズブりと腕を引き抜き、手に付着している血をペロリと舐める。


私は目眩がし倒れる。




明日は貴方が死ぬ番よ、イルミ。




(ループとはなにか)
(永遠と始まりと終わりを)


(繰り返し感じること)

 

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