If…
□生徒会長と彼女の髪
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昼休み、小杉先輩に呼び出され部員でもあるみどりと演劇部の部室に向かっていた。
「小杉先輩、何の用だろう?」
『たぶん、次のコンクールの演目のことだと思うよ』
みどりの言葉に首をかしげる。
「何で次の演目に私が関係あるの?」
『う〜ん、小杉先輩のことだから凄い事を考えているんだと思うけど』
みどりもよく判らないようで「まぁ、行ったら判るか」と思いなおす。部室に着くとみどりがノックをして戸を開ける。
『ようこそ、もも☆ちゃん』
「こんにちは」
『時間も無いことだし手短に用件を伝えるわね。実は、次の公演はコンクール参加作品なのだけど、その公演に是非とももも☆ちゃんに出演してもらいたいと思って』
「は?(?_?) あの・・私が舞台に立つんですか?」
『そう、今度の演目にはあなたが必要なのよ』
と小杉先輩は熱く語りだした。今回は中世ヨーロッパを舞台にしたアクションとラブストーリーと織り交ぜたもので小杉先輩が脚本を書いたらしい。その中で私には準ヒロインというべき立場の役をやって欲しいと言われる。思わずみどりに目をやるとキラキラした目で見ている。
「でも、他に部員の方がいるのにいきなり部外者の私が入るのは(・・;)」
『それは大丈夫。皆には理由を説明して納得してもらっているから』
『そうだよ〜、もも☆。もも☆なら私も納得だなぁ(*^_^*)』
「えっ?みどり、知ってたの?(@_@;)」
『まさか、もも☆だとは思わなかったけどね〜。皆で台本を読んで話し合った上で納得したから〜』
「あぁ、そう・・・」
『で、どうかしら。受けてもらえるかしら?』
軽く脱力感を感じていると小杉先輩が言ってくる。
『というか、受けてもらうけど』