リボーン書き場

□リアル二次元(言葉の矛盾)、来る!
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あ…ありのまま今 起こったことを話すぜ!

「買い物帰りに トラックに牽かれ死んだと思ったら 好きだった漫画の主人公に転生していた」

な…何を言っているのか わからねーと思うが
おれも何が起きてるのか わからなかった…

トリップとか 逆ハーとか そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…















…………うわあ…。

もう、それしか感想がなかった。うわあ…。
トリップとか…。いや、確かになんかおかしいなぁとは思ったよ?けどさあ…。神様お茶目過ぎるだろ…。

聞かされた衝撃の事実にぶっ倒れてしまい、目が覚めたら保健室だった。
運んでくれたのは私に名前を教えてくれた少年B…保健室の先生(まだシャマルじゃないんだな、と感心した)との会話から察するに坂下君らしい。
目を覚ました瞬間めっちゃねちねち文句言われたけどわざわざ教室から鞄まで持ってきてくれていた彼はただのツンデレだった。
あの体育が本日最後の授業だったらしく、後は帰りの会だけだから落ち着けばもう帰っていいと言って先生は出ていく。どうやら会議があるらしい。

一人になりベッドの上で頭を抱える。
髪に触れると、記憶にあるものより硬めで短い感覚に目眩がしそうだ、一本引き抜いてみる。

「…茶色いなー…」

光に透かすと金色に見えるくらい、日本人離れした柔らかな光彩。
これはもう…認めるしかないのでは。私は茶色に染めたことは一度もないし生まれつき髪は真っ黒だったはずなのだから。
因みに茶色はないけど大学生になった時に、何となく赤く染めたことはある。最後に様子を見にきた親に殴られて、鼻血で顔まで真っ赤になったっていうオチがつきます。
胸を触ると…うん、正直前世(仮)と余り変わらないウォールマリアが…べ、別に泣いてねぇし!!人類の希望だし!!
下は…止めておこう、私の中の何かが終わる気がする。

本当に綱吉になってた。

溜め息をつく。

もうどうしたらいいかわからないし、知り合いは一人もいないし、やっぱり私は死んじゃったんだろうなとか、色々思うことはあるけど。





今、やるべきことは一つだった。





「取り敢えず起きて着替えよう」







着替えもちゃんと持ってきてくれていた。坂下君…!!









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