リボーン書き場

□少女漫画的展開、来る!
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てくてく。

走りませんよー。汗かきたくないので。
走らないけど、

「にゃあーー」
「はっはっは、ういやつめ!」
「ツナ、お前…っ」

塀の上とか歩いてるよ!ねこかわいい!!近道して学校へ、行くためのこのルートだけど…リボーン先輩さっすがぁ。余裕でついてくるなあ。
しっかしさっき散々走り回った割りに体力に余裕がある。疲れるのも早いけど回復するのも早いとか?これが主人公補正か。

「どんな道通ってるんだ」
「こんな道です。遅刻したくないんで、近道を」
「………お前は俺に何も質問しないんだな」
「は?あぁ、俺バリバリの文系で苦手科目は理数系に寄ってるんで、それ中心に授業組んで貰えますか?」
「いや、そうじゃねーだろ」
「はい?」
「聞かねえのか、なんでこんな赤ん坊が「きゃっ」


塀を乗り越えて曲がり角、衝撃。そして、

「いたた…、あ、大丈夫っ?」
「………………ッ!!!!」



笹川京子!?



やだ!かわいい!!
じゃなくて!

「わ、ごめんなさい!あなたこそ大丈夫?」

手を差し伸べる。
…………なんかちょっとおネェっぽい話し方になった希ガス。けど普通会話で“君”とか使わないよね…。

「はい!ありがとうっ」

手を掴んで立ち上がる京子ちゃん。かーわいいなあ。リアル美少女。こら学校のアイドルにもなるわ…。綱吉も惚れる訳だ。
まあ笹川京子がここにいるってことは遅刻はしないですみそう。立ち上がった京子ちゃんと笑いあう。

「ほんとごめんね、怪我とかしてない?」
「うん、私は大丈夫だよっ。沢田君は?」

あれ?なんで名前……あ、もともとクラスメイトだっけ。ならこんくらいの距離感かな。

「俺も無事。それにしても曲がり角でぶつかるとはね」
「そーだねっ、これでパンでもくわえてたら完璧だったのに」

よくわかってるじゃないか。

並んで一緒に歩きだす。いや、まあ、なんとなく?

「あれ?その子沢田君の弟さん?」
「ん?あー…違う。弟じゃなくて俺の家庭教師」
「きゃーーっ、かわいいーーっ」
「ちゃおっス」
「ぼくどーしてスーツ着てるの?」
「マフィアだからな」
「わあーー、かっこいいーーっ」

ぅわ女子力たかぃ
なんで女の子って何にでもかわいいって言うんかね…。そして笹川京子って女子力高い話し方するなあ。私?前世でもこの地の文まんまみたいな話し方してましたけど?

「こいつをマフィアにするためイタリアから来たんだ」
「へーっすごい!沢田君マフィアになるのー?」
「へ?まあ、職業にも色々あるしね。今のところ考え中」
「あはははっおもしろーい!」
「絶対させてみせるぞ」
「笹川さんは将来の夢とかあるの?」
「えーっとね、私は…「京子!!」

………言葉が被るなあ。そして目の前のこの子が笹川京子かちょっと自信なかったからあっててほっとした。

「あ、持田センパイ」
「おはよう、京子。…なんだお前は」

声をかけ、近寄ってきた男こそ!
持田(笑)、俺達の持田(笑)だ!!うわーやばい口の端がひくひくする!実際に見るとそこそこイケメンだから余計に。
まあ今朝の雲雀神には爪先ほども敵わないんですけどねー。なんか睨んでくるので笑って返す。ちっちぇ男だな(笑)。

「笹川さんのクラスメイトです。偶然曲がり角で会ったので、なんとなく話してて。それじゃ」

持田(笑)に会釈、笹川京子に軽く手を振ってその場を後にする。面倒ごとは避けたいんだお…。嫉妬に狂った男こそ面倒くさいものはないって身を持って知ってる。

「あっ、待って沢田君!!」

…なんなんすかぁ………。
嫌々振り返ると、満面の笑顔を浮かべた笹川京子が大きく手を振っていた。

「なんかすごく楽しかったよっ!教室でもまた話そうねーっ」

ひぃぃぃいぃいぃぃぃ勘弁してぇ
頷いて手を振り替えしたけど持田()の顔は見れなかった。怖くて。つーかスィーツ女子怖ぇ…。

早歩きでその場を去る。うー、こぇえ。隣でリボーンが「なぜだ…読心が使えない…」だのほざいてたから無視して進んだ。
いや、初日からリボーン無視しまくってるけど嫌いじゃないんだよ?ただ、あんまりこの人に絡むと大変なイベント進行しそうで…。
それに死ぬ気弾を使われると…私、既に一度死んだ身の上なので…。前世ならともかくこの世にはあまり未練がないんだよね。だからたぶん、撃たれたら普通に死ぬと思うんだ。原作だとここで初死ぬ気弾、パン一で笹川京子に告白って流れだったけど、綱吉ならともかく私はそこまで京子ちゃんが好きじゃないので…。
もしかして:死


あかん。


まあ、なんとかここで死ぬ気弾を使われることは避けられたから、と言い聞かせ。
一心不乱に学校へと歩いた。



ああ、歩いたよ!汗かきたくないのでね!











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まだ…通学路…だと…?

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