通常文2

□禁じられた罰
1ページ/6ページ

土方は温かい腕の中で目を覚ました。

「ん、……え、せんっ!!?」

重い目蓋を押し上げると、そこには土方の大好きな先生がいた。
寝ぼけている頭には強すぎる衝撃に土方は一瞬パニックになりかけたが、すぐに昨日から銀八の家に泊まりに来ていた事を思い出す。
ついでに昨夜のアレコレも思い出してしまって、土方はひとり顔を紅くした。

「か、顔洗お…」

火照った顔を冷やすべく、土方は銀八の腕からそっと抜け出す。

「ん、ぁ…?」

動いたと同時にとぷりと蕾から何かが溢れる感覚がして、土方は眉を顰めた。
布団に座り直して秘処を覗くと、銀八の放った白濁が蕾から太ももを伝って流れ出している。

「あれ…」

いつもは銀八が後始末してくれているのに、と思いかけて、昨日は何度も交わり過ぎて二人して眠ってしまったのを思い出した。

「…処理、した方が良いんだよな」

以前、後始末をされるのが恥ずかしくて嫌がったら、お腹を壊すからと言われ、キレイに掻き出された覚えがある。
銀八の放ったモノなら、いつまでも胎内に留めておきたい気もしたが、その所為で腹を壊して触れ合う時間が減るのは嫌だ。
蕾を自分で触るのは禁じられているけれど、後始末の為なら触れても構わないだろうか。

「は…ぅ……」

そろそろと下肢に手を伸ばす。
裸のまま眠ったから、身体には何も纏っていなかった。
銀八の眠る横で足を開き、まだ柔らかい蕾に指先が触れる。
久しぶりに自分で触れたソコは、昨日散々銀八が放ったモノで濡れており、くちゅ、と音を立てて指を呑み込んだ。
銀八の前で自慰のようなことをさせられた時以外で蕾を触るのは、後始末の為だと思っていてもイケナイことをしている気分になる。

「う、ン……、はぁ…」

指を一本だけ差し込んで動かしてみるけれど、白濁は指を伝うだけでなかなか出てこない。
銀八はいつもどうやっていたっけ。
情事の後の恥ずかしい後始末を思い出しながら、銀八の指の動きをなぞる。

「は、ァ…んんっ」

指を二本に増やして、中で開いたり鍵状に曲げてみたりすると、どろりと胎内を白濁が流れるのが分かった。
その感触に身震いしながらも、極力感じる部分に触れないように白濁を掻き出していく。
それでも少し感じてしまって、土方の若い性器は僅かに頭を擡げていた。
昨夜、もう出ないと言った後もしつこく搾り取られたというのに。

「あ、ぁっ…んく、せんせ…ぇ」

どうしよう。欲しくなってしまった。
中に、銀八のモノが欲しい。
縋るように横を見るけれど、銀八はすやすやと眠っている。
疲れている銀八を起こすのは忍びない。
後始末はほとんど終わったが、抜かずに指を突っ込んだまま土方はうろりと視線を彷徨わす。

「あ」

枕元に、昨日初めて使われたオモチャが転がっていた。
嫌だと思ったのに気持ち良くて、終わりの無い快楽に延々と喘がされたのだ。
アレなら、この熱を鎮めてくれるだろうか。
けれどアレを使ってしまったら、後始末ではなくなってしまう。

「せんせ…」

もう一度呼んでみるが、やはり返事は無い。
それに起こしたところで、銀八がシてくれるとは限らない。
昨日、イヤというほどヤッたのだ。
流石に銀八もキツいだろう。
そう思うと、ますます起こせなくなってしまう。
反対に身体の熱は上がって行く一方で、土方は泣きそうになりながらオモチャに手を伸ばした。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ