桜の部屋の本棚
□ストーカー?
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夜…ケルベロスはさくらを心配しながらも睡眠に入り、さくらはと言うと……布団にくるまって、1日あったことを考えていた。
[なんとかしたい…けど、小狼君にも知世ちゃんにも……危ない目とかにあってほしくないし……恐い…恐いよぉ]
翌朝――――――――
さくらは結局寝ずに朝を迎えた。
「おはよー」
「おはよう、さくらさん☆」
「おはよぅ」
「おはよー、お兄ちゃん!」
「……おーそーよーぅ」
「むぅ〜〜」
「じゃ、行ってきまーす☆」
「さくら!」
桃矢はさくらを呼び止めた。
「!なぁに?」
「いや……早くいかねぇと遅刻しちまうぞ」
「あ、うん…?じゃぁ行ってきます☆」
ガチャッ
さくらが玄関のドアを開けた、その時…
「ほぇ?」
バタンッ
さくらは一度ドアを閉めた。
「私…寝ぼけてるのかなぁ……今、家の前に…小狼君が…(汗)」
再びドアを開けるさくら
「(汗)…なにしてんだ」
「お、おはよ…(汗)」
「おはよう」
「なんで小狼君が家の前に?」
「いや…、たまにはいいだろ」
「ほぇ?」
二人は学校へ向かった。
小狼は昨日、桃矢から『さくら…なんか危ない目にあってるかもしれねぇ…だから、さくらのこと、目をはなさないで見ててくれないか。とりあえず、明日の朝はさくらを迎えに来てやってくれ』と電話があったため、家に来ていたが、理由はさくらには黙っていた。
お昼休み――――――
今日は知世とさくら二人で、学校の庭でお弁当を広げていた。
そんなさくらを遠くで小狼が見守っていた。
ピルルルルッ♪
「Σ!…」
さくらは震えながら電話に出た。
「はい…」
『もしもし〜?木之本さん?知ってた?僕、背後霊なんだ〜』
「いや…」
「さくらちゃん?」
『ほら、君の背中に…』
「ほ…ほぇ――――!!」
さくらは携帯を、思わず声と共に手放し、携帯は草原の上に落ちた。
「Σ!さくら!」
小狼は急いでさくらの所へ向かった。
「いや…いやぁ」
「どうした?さくら」
しゃがみ込むさくらを優しく抱き締める小狼。
「さくらちゃん…」
「大道寺、いったい何があったんだ?」
「さくらちゃん…携帯に出たら急に…」