桜の部屋の本棚
□ストーカー?
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午後の授業も部活も終えて、帰宅をしていた途中に後ろから人の気配がしていた。
[なんか…着いて…来てる…?ま、まさかね☆]
さくらは恐くなり、走り始めた。
[や、やっぱり…着いて来てる…]
「ほぇ〜〜…」
さくらはダッシュで家に帰った。
バタンッ
「た、たらいまぁ〜…(ただいま)はぅぅ〜…」
「おかえり〜さくら。って、どないしたんや?そんな息切らして…?」
「な、なんか…誰かに後をつけられてたみたいで……恐くて走って来ちゃった(汗)」
「なんやてぇ?」
ケルベロスはさくらの部屋からこっそりと窓を覗いた。
「な、なんか家の前におるなぁ。なんや怪しい感じなやっちゃなぁ」
「や、やっぱり?…はぅぅ〜」
ピルルルルッ
!!
家の電話が鳴った。
「あ…電話だ。」
お父さんは仕事で兄はバイトでいないため、仕方なくさくらは急いで電話にでた。
「はい、木之本です」
『もしもし?木之本さん?今、一人なの?寂しくない?僕が見守っててあげるからさぁ…』
バシッ
さくらは慌てて受話器から離して電話を切った。
「ま…まただ…」
悩みながら部屋へ行くと、
「誰からやったんや?」
「あ、うん。クラスの友達からだったよ!」
さくらは慌てて、なにも無いように笑って誤魔化した。
ピルルルルッ♪
今度はさくらの携帯が鳴った。
「!!……」
恐る恐る携帯を出ると…
『もしもし〜?木之本さん?いきなり切っちゃうなんて酷いなぁ〜、さくらさんが大好きだからずっとさくらさんを見てきたのに〜』
ゾクッ
さくらは恐怖に寒気を感じ慌てて電話を切った。
「さくら?今度は誰だったんや?…?さくら?」
「あ、なんか間違い電話だったみたい」
「そぅなんか?……さくら?」
「Σ!な、なぁに?」
「なんかあったんか?」
「ううん、何もないよ☆」
「さくら…」
ピルルルルッ
Σビクッ
「また……」
さくらは恐くなり、携帯の電源を落とした。
「さくら…」
ピルルルルッ
今度はまた家の電話が鳴った。
「!!」
さくらは慌てて下へ行き、家の電話のコードを抜いた。
「はぁ…はぁ…」
「さくら…」
ケルベロスは心配して下へ降りた。