桜の部屋の本棚
□ストーカー?
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「さくら〜どないしたんやぁ?」
「ううん、何でもないよ☆さ!夕飯つくらなくっちゃ☆」
「さくら…」
「なんだ?家の前に人が…?……!…」
「ただいま〜」
「え?お兄ちゃん?」
「お、今日はハンバーグか☆」
「お兄ちゃん、今日はバイトで遅くなるんじゃなかったっけ?」
「なんか休み変えてくれって、今日が休みになったんだよ。それよりお前…」
「え?何?」
「…なんかあったのか?」
「Σぇえっ!何もないよ」
しかし、感のいい桃矢は、さくらの顔色でやはり何かあったんだなと、確信していた。
「…?さくら…お前、電話線切ったか?」
「ぇえ?切ってないよぉ」
[切ったな…(汗)]
「ご、ごちそうさま」
さくらは慌ててキッチンへ向かった。
「おかしいな…さくら、なんで出ないんだ…」
小狼は桜の携帯、そして自宅にも電話かけていた。
「携帯ならまだいいが、なんで家の電話まで繋がらないんだ…」
!
小狼は、知世から貰ったさくらと知世と小狼の通信用の携帯を取り出して、電話をかけてみた。
ピルピルピル♪
「!…この携帯の音…こりゃさくらの方が鳴ってるな。ま、わいが出ても変わらんやろ。誰や〜?」
「!ケルベロスか?」
「なんや、小僧やないかぁ〜どないしたんやぁ?」
「べ、べつに……じゃなくて、さくらは?」
「今下におるで」
「あいつ、なんか今日様子へんだったんだが、なんか知らないか?」
「小僧もか?」
「え?じゃあ、ケルベロスも解ってたのか?」
「あぁ。なんか隠しとるよぅな〜…」
「そうか…何か聞いてないのか?」
「いぃや。聞こうとしても交わしてしもぅてなぁ…」
「使えない奴だな」
「なんやてーっ!もっぺんゆぅーてみぃ〜!」
その頃、桃矢は電話の近くにある電話を開いていた。
『李 小狼』
「……」
「ふん、使えない奴。何度でも…」
ピルルルルッ
「じゃぁな」
プツッと小狼は電話をきり、自宅用の電話へ向かって、電話に出た。
「はい……!なんでさくらの―――――!…解った。さくらは必ず俺が守る」
「いぃお湯だった〜ん?何やってるの?お兄ちゃん」
「いや…」