桜の部屋の本棚
□ストーカー?
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『もしもし〜』
携帯から声がもれていた。
「!」
小狼はさくらの携帯をとり、
「もしもし」
『ん〜君誰〜?』
「男?お前こそ誰だ」
と、いきなりプツッと電話は切れた。
「さくら…この電話の相手はいったい…」
さくらはまだ震えていた…
「今日はもう帰ろう、さくら。」
「――――…」
知世は小狼にヒソヒソと、『さくらちゃん、今日は李君のお家へ。ケロちゃんとお家の方には私から上手く説明しておきますわ』と耳打ちした。
小狼はさくらを連れて、マンションへと行った。
「さくら…」
小狼は暖かい紅茶をさくらに渡した。
でも、未だに震えていた。
「いったい、何があったんだ、さくら…」
「あの……その…」
さくらはゆっくりと、昨日の出来事、写真や電話や、あとをつけられたことも喋った。
「なんで、すぐ俺にいわなかったんだ!」
「だって…危ない目にあってほしくなくて…」
「ごめん…もっと早く、気づいてやれなくて…」
小狼はそっとさくらを抱き締めた。
「小狼君…」
さくらは、恐怖感が一気に出たのか、さくらは小狼の抱き締められた胸の中で、大泣きした。
「ひくっ…ひくっ…」
「…さくら…もう、俺が守るから…だから、もう大丈夫だ、さくら」
「シャオ…ラン…君…うぅっ」
ピルルルルッ
「Σビクッ…」