小説
□家族〜未来のために〜
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「いってらっしゃい」
「いってきます」
アスランは会社に行くキラを見送った。
シンが生まれて、3ヶ月がたった。シンはすくすくと元気に育っている。
しかし、アスランの体には変化が起きていたーー。
【家族〜未来のために〜】
「母上」
『あら、アスラン珍しいわね』
アスランは母のレノアに電話をかけた。
「今日はお願いがあって…」
『なに?』
レノアは優しく問いかけた。
「今日シンのことをみててほしいんです」
『いいわよ。でもどうしたの?』
アスランはいつも自分でシンの面倒をみている。だから人に頼むことなんて珍しかった。
「あの…最近、体調がすぐれなくて…。病院に行ってこようと…」
『そう。行ってきたほうがいいわ。シンのことは任せなさい』
「はい」
アスランはシンのことをレノアに頼み、病院に行くことにした。