小説
□僕の居場所は…
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「あっ…」
僕はなんて言えばいいのかわからなかった。
「わかった…」
どうしてこんな事を言ってしまったのかわからなかった。そしてアスランはーー
「じゃあ、キラ」
そう言って、立ち去ってしまった…。僕はその後ろ姿をただ見つめていた。
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「本当に良かったんですか?」
「ああ…」
アスランは質問してきたシンにそっけなく答えた。
「別にキラさんと別れなくても…」
「いいんだよ…シンにも迷惑かけたな…」
「俺は別に…」
シンはアスランから恋人のふりをしてほしいと頼まれた。最初はなんのことだか、わからなかったが。アスランがキラと別れるための口実だった。
「もうすぐ入院だし…」
「アスランさん…」