小説
□プレゼント
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上司イザークの突然の一言。
「どうゆうこと〜!」
「言葉の通りだ」
「新婚なのにー邪魔する気〜?最低ー」
キラはすごく不機嫌になった。せっかくもうすぐ帰れると思っていたのに、帰れなくなった。一刻も早く家に帰ってアスランに会いたいのに。
「仕方がないだろ、だってーー」
イザークがため息をつきながら答えようとしたらーー
「社長命令ですわ」
いつの間にか入ってきたラクスが笑顔で答えた。
「僕に恨みでも…?」
「ありますわよ」
ラクスはにこっと笑って言った。
「……」
「あなたはアスランと結婚したんですから」
ーー私のアスランを奪ったんですから。
“別にラクスのものじゃないのに”
「わかったら、仕事して下さいね」
キラはラクスを睨みつつ、仕事の続きを再開した。
“なんでこの会社入っちゃったんだろう”
この会社に入ったことを後悔しながら。