小説2
□かけがえのない恋
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「そうですか。わからないことなんかあったら、気軽に聞いて下さいね」
アスランさんは柔らかく微笑んで言った。
「はい」
「じゃあ。また後で来ますね」
アスランさんはそう言って出ていった。
アスランさんが出ていった後も胸の高鳴りがおさまらなかった。
僕は初めての一目惚れで、どうすればいいのかわからなかった。
ただ入院生活も悪くないと僕は思った。
入院生活なんてただつまらないだけだと思っていたが、彼女と出逢うことができて入院して良かったと思った。
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キラはアスランさんが病室を訪れるのを毎日楽しみに待っていた。
彼女が病室に来る度、胸が高鳴った。
彼女と親しくなろうと他愛なもない会話をした。
彼女が少しでも笑顔を浮かべる度、嬉しくて仕方なかった。