小説2
□家族〜特別なひとつ〜
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2月14日は――
バレンタイン。
【家族〜特別なひとつ〜】
「ただいま」
「おかえり、キラ」
キラが仕事から帰ると、いつものようにアスランが出迎えた。
「はい、キラ」
「何?」
アスランが綺麗にラッピングされた箱を手渡してきた。
「今日はバレンタインだろ?だからバレンタインチョコ」
アスランは笑顔で言った。
「あっそっか、ありがとう」
キラも笑顔で受け取った。
「パパ、おかえり〜」
シンがとことこと走ってきた。
「ただいま、シン」
キラはシンの頭を優しく撫でた。
「パパ、みて〜?」
「ん?」
シンは小さなラッピングされた箱を3つ大事そうに抱えてきた。
「もらったの」
シンが嬉しそうに笑って言った。
「バレンタインチョコ?」