小説2
□君の奏でるメロディー
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僕は君の弾くピアノが大好きだった――。
君の奏でるメロディーはとても綺麗だから。
でもね……
僕はそれ以上に君のことが――
【君の奏でるメロディー】
「キラ、大変よ!アスランちゃんが事故に遭ったって!!」
「えっ!?」
アスラン――
彼女は僕の幼なじみである。
そして、アスランは天才ピアニストだ。
幼い頃からピアノが好きで、いつも弾いていた。僕もアスランの弾くピアノを聴くのが大好きだった。
いつしかアスランの才能は、マスコミなどメディアに取り上げられるようにまでなった。
周りの薦めやアスラン自身の希望もあり、海外へ留学が決まった。
アスランが留学するのは寂しかったが、彼女の夢を応援して、笑顔で送り出した。
それが一年前――。