小説
□僕の居場所は…
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「キラ、別れよう…」
僕はアスランが何を言ったのか理解できなかった…。それはあまりに突然でー‥。
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僕達は付き合って3年になる。最近アスランの様子がおかしいとは思っていた。だから、気にはしていたのだが…。“別れよう”なんてそんなことを言われるなんて…。でもアスランが冗談なんて言うはずがないから、本気なんだろうと思った。
「なんで!?」
僕にはそれしか言えなかった。
「他に好きな奴ができたから…」
「…誰?」
「シン…おまえも知ってるだろ?」
シン・アスカは一年下の後輩でアスカ病院の長男。最近、アスランがシンと親しく話をしていたのは知っていた。
「キラ…?」
僕が黙っていたらアスランが僕の名前を呼んだ。いつもなら嬉しいのに、でも今日は違っていた。