小説

□使用人
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キラはアスランの使用人だったー…。

アスランは大きな屋敷のお嬢様で、キラは身寄りがなくアスラン父に拾ってもらって、使用人をしていた。

キラは幸せだった。
アスランの傍にいられて。


だが、ある日アスランの父の会社が倒産した…。


それによって、アスランの父は倒れ、看病も虚しく亡くなった…。そしてアスランの母も後を追うように…。

アスランは独りになった…。


残されたのはこの広いお屋敷だけ。たくさんいた使用人もみんないなくなり、キラだけが残っていたー。


「キラも、もういいよ…」

「えっ…」

キラはいつものように屋敷の掃除をしていた。

「キラもここから出ていっていいよ。もうお給料も払えないし…。キラはもうここの使用人じゃない」
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