小説
□貴方がいるから
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俺は自分のことばかり考えていたーー
父上と母上が亡くなって、独りになったと思ってーー
キラが傍にいてくれたのにーー
俺は父上と母上のところに逝こうとした…。
でもキラは俺を助けてくれたーー
『ずっと傍にいるよ』
ーーキラはそう言ってくれた。
独りじゃない
それが嬉しくてーー
誰かが傍にいてくれることがーー
だから俺は生きようと思った。
辛いけど生きようとーー。
*******
キラとの新しい生活が始まった。小さなアパート。でも暮らしていくには十分な広さだと思う。
「ただいま」
「あっおかえり。あっ!」
アスランはキラが帰ってきたので出迎えにいこうとしたが、
ーーガシャン!
「アスラン、何かあったの!」
キラが大きな音を聞いて勢いよくに入ってきた。