小説

□好きだよ。
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キミが好きだよ…


ずっと前からーー



でも、ずっと伝えられなかった…



だけど、今度こそ伝えるよ。




*******


「はぁ…」


よく見るこの光景に、何度目かのため息をついた。



教室の窓から見える体育館裏で、アスランが告白されている現場。


僕の幼なじみのアスランはすごくモテる。告白だって、結構されているみたいだ。それを彼はみんなOKする。断ったりなんかしない。


そんな彼を僕は好きになってしまった。

幼い頃から、ずっと一緒だった…。

その頃はただ一緒にいられるだけで、楽しかった。

好きだとか、恋愛感情はなかった。


というか、知らなかった。


あの頃に戻れたら……


いまさら、そう何度も思ってしまう…。

過去になんて戻れないのにーー。




ーー高校3年の春

キラはある決心をした。
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