小説
□変化
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今が幸せーー
だから、このままでいい…
ずっと変わらないで、
このままでいたいーー
変わるのは嫌だ…
【変化】
「おはよう、アスラン」
「おはよう、キラ」
いつもの朝が始まるーー
「ちょっと待ってキラ。シン、行くよ」
「はーい」
迎えに来たキラと、玄関でキラを出迎えたアスランはシンを待っていた。
「ごめんなキラ。シンまた寝坊して…」
「いいよ、いつものことだしね」
キラは笑顔で答えた。
「お待たせしました!」
ようやくシンが家から出てきた。
「遅い!まったく昨日も夜更かししてたんだろ!?」
「あはは…」
アスランに言われたことが図星だったようで、シンは笑ってごまかした。
「まあまあ、いいじゃない」
仲介に入るのはいつもキラの役目だった。
アスランとシンは姉弟。といっても血の繋がりはない。
アスランの父とシンの母が再婚したのだ。