小説3
□キミとずっと…
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「今日は雨か…」
アスランは窓の外を見ながら、一人そう呟いた。
雨は嫌いだ……
あの日を思い出すから――。
【キミとずっと…】
アスランは雨の中、傘を差しながらある場所に向かった。
あの日も雨だった――…。
アスランはキラと待ち合わせしていた。
しかし、悪天候のせいで電車が遅れ、キラとの約束の時間に遅れてしまった。
アスランは急いで待ち合わせ場所に向かった。
道路の反対側にキラの姿を見つけて、ホッとしながら道路を渡った。
その時、アスランの目にはキラしか見えてなかった――。
歩行者用の信号が点滅しているのに気付かず、渡ってしまった。
「アスラン、危ない!!」
「え…?」
気付いた時には遅かった……。