小説３
□ここから始まる恋
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「キラ、凄いわね〜ノルマ達成じゃない」
「まぁね」
キラは同僚のフレイと社内に貼り出された成績表を得意気に見ていた。
「ノルマ達成したのは、同期じゃあんたとザラ君だけじゃない」
「そうだね…」
キラは‘ザラ’という名前にテンションが下がった。
【ここから始まる恋】
アスラン・ザラ――彼はキラと同期だが、平社員のキラとは違い、エリート社員。成績も優秀で、上司からの期待を一心に集めている。
キラはそんな彼があまり好きではなかった。というか、ライバル視していて対抗意識を燃やしていた。
キラだって、彼に負けないくらいの仕事ができる。だけど、女性だからと上司にはあまり相手にされない。それが悔しかった。
だから“アスラン・ザラには絶対負けない…！”