小説3

□愛を知った日
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初めて貴方に会ったあの日――





俺は初めて恋をしたんだ。





誰かを欲しいと、手に入れたいと思ったのも






初めてだった――。





これが‘愛’なんだと知ったんだ。





【愛を知った日】



「アスラン、大丈夫?」



「はい母上、大丈夫です」


車に揺られながら、アスランは本当はあまり気分が良くないが、母親に気を遣って大丈夫だと言った。



アスラン達は社交界のパーティーに向かっていた。アスランの父、パトリックは大手企業の社長で、娘であるアスランは父に強制的に参加するようにと言われている。アスランはあまりそのようなパーティーが好きではないが、父親に言われては仕方がない。参加せざるおえないのだ。



目的はただの顔見せ。アスランもそろそろ結婚を考えなければならない歳だ。
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