小説3

□未完成な僕ら
1ページ/18ページ




「キラ…俺、彼と結婚するよ」


「アスランッ…!僕はずっとキミのこと…!!」



「俺だって、キラが好きだよ!?」


「だったら…!」


「でも…俺には彼がいる。わかるだろ?俺はキラとは結婚できないんだ」


「アスラン……」



「もしも――もしも生まれ変わることができたら……その時は絶対一緒になろう」


僕達の恋は許されない恋だった。



だからそんな未来の約束をした。



こんなにお互い想い合っていても、結ばれるとは限らない。




僕達のように――…。




【未完成な僕ら】



僕は幼なじみのアスランのことが、子供の頃から大好きだった。その気持ちは大人になった今でも変わらない。


アスランも僕と同じ気持ちでいてくれていることは、わかっていた。




お互い口には出さなかったけど……。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ