“君”シリーズ
□君はいないから
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だけど、突然留学するとアスランが言った。
留学したいと以前から思っていたらしい。
でも僕は留学の話なんて聞かされてなかったから、驚いた。
『キラ、俺留学するんだ』
『え…留学？』
『うん…、だから別れよう』
『な……なんで…』
『俺達に遠距離恋愛なんて、無理だろ？』
アスランは綺麗に笑って言った。
『それは……』
そんなことない、僕達なら大丈夫だよ――なんて言えなかった。
『――じゃあ、サヨナラ…キラ』
アスランは一瞬だけ寂しそうな顔を見せたが、振り返りそのまま行ってしまった。
キラは結局何も言えなかった。
“行かないで……”
そんなこと言う資格はないけど。
だからせめて
“僕待ってるよ”