小説3
□フラワー
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早く見つけなきゃと、
気持ちばかり焦ってしまう……
でも身動きが取れずにもがいていた。
「キラは……これからどうするの?」
「え……あ、うん…ラクスにね、ザフトに入らないかって誘われてる」
キラは少し言いにくそうに言った。
「そうか……」
予想はしていた――
ラクスが議長になると聞いた時から、きっとキラをザフトに入れるんじゃないかって。
ラクスだって一人でザフトのトップに立つのは、無理だ。支えてくれる人間が側にいなくては。
側にいてラクスを支える人間――
キラが一番適任だった。
いや――きっと、キラしかいない。
「アスランは…どうするの…?」
「……まだ…決まってない」
「じゃあ、アスランも一緒にザフトで――」