Ace of Diamond

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私は今青道高校にいる

中3の私がなぜここにいるのかというと

来年の春に進学する予定の高校の野球部に

幼馴染みの御幸一也の推薦と

知り合いだった片岡監督のご厚意で

早めに青道のマネージャーとして来るようになった

野球に詳しいということもあり、選手のマネジメントもできるよう勉強中だ



初めは抵抗あったし今もまだほぼ部外者の私に抵抗ある人もいるけど

受け入れてくれる人もいる

素敵な人たちがとっても多い

少しでも青道のみんなの役に立ちたい…!!









―青道野球部グラウンド―



グラウンドまでの慣れた道のりを歩いていると

賑やかな掛け声やバッティングの音にミットの音が聞こえる


『(やっぱりいいなぁ…私の好きな音)』


「翼!!」


後ろを振り向くとそこには見慣れた幼馴染みの一也がいた


『一也!』

「よぉ!ごくろーさん。
翼来年青道入るんだよな?
今から俺のことセンパイ♡って呼んでもいいぞー」

『えっ?!一也を先輩って呼ぶの??
ムリムリ、変だよー』

「はっはっは・・・コラッ」

『あー鉄心さんに挨拶してこなきゃ!
じゃぁねーサボっちゃダメだよー』

「あっ、ちょ 待て 翼・・・」



一也をほっといて、鉄心さんを探していると、前方に高島礼ちゃん発見!!

知らない男の子を連れてる・・・誰かな?

礼ちゃんなら鉄心さんの居場所知ってるかな?


『礼ちゃん!鉄心さんどこか知らない?』

「あら翼じゃない!
そういえば今日は来る日だったのね、よろしく頼むわ」

『こちらこそよろしくお願いします!
ところでそっちの子は?』

「この子は私がスカウトした沢村栄純君よ。
長野から見学に来てもらったの」

『君が礼ちゃんがおススメしてた子かぁ!
私、矢野 翼です!
来年からマネージャーとして青道に入る予定♪
青道に決めたらよろしくね!』

「あっ///お、おう!」

『沢村くん投手なんだよね?
今度一緒にキャッチボールしよう!』

「翼は投手だったのよ」

「ええぇぇッ!?マジ・・・




「「「コラァ!!ピッチャーなんじゃその腑抜けた玉は!!俺をなめてんのか!?」」」



『あの人…』


あの人は今年のドラフト候補生である東清国先輩

バッティングピッチャーをしている川上先輩にまた怒鳴っている

言いたいことも分かるけど言い方がよくない

選手としてはとても尊敬しているけど…





続けて東先輩は怒鳴りつけた

「誰かそいつつまみ出せ!
ダンボールにつめて田舎送り返したれや!!」



―――プツンッ



もーいくら先輩でも頭きたッ!!


『ちょっ…

「「あんな体でプロ行くって!?マジでありえねぇー!絶対止めたほうが良いって!」」

『え、沢村くん…?!』


あちゃぁ…確かにあの体型すごいけど先輩気にしてるのに…


「誰だコラァーーさっきから
『ま、待ってください東先輩・・・』


とりあえず入部前から沢村くんに騒ぎ起こさせちゃダメだッ


「なんや矢野やないか!
誰やこのガキは…グラウンドからつまみ出せ!!」

『落ち着いてくださいこの子は高島先生が連れてきた、青道を見学に来た子です。
それと東先輩、バッティング飛距離はありますが打球が乱れています。もっと…
「矢野!女に何がわかんねん!
女は黙ってマネでもしとけ!」


『!!』

「練習に付き合ってくれてる仲間に罵倒して
女ってゆう理由でアドバイスくれる人にもそんな態度で…」

『沢村くん・・・?ちょっ、おちついて…』

「たった一人じゃ野球はできねぇんだ!!」


なんだかいつの間にか沢村くんが怒ってる…それから睨み合ってる

とっても優しいんだね、

きっと地元に素敵な仲間がいるんだろうなぁ

こういう人に青道で野球やってもらいたい!



「翼!大丈夫か?」

『一也…見てたの?』

「あんだけ大声で気づかねぇわけねぇだろ」

『栄純くん、東先輩と勝負するみたい』

「はっ!おもしれぇ!
礼ちゃんそいつの球俺が受けていい?」



こうして東先輩vs一也・沢村くんの勝負が始まった

沢村くんにとって忘れることのできない勝負が。。。



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