Ace of Diamond

□1.
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沢村くんの1球目…



あれは相当緊張してるな

ぎこちない…

一也も打たせにいってるし…

そういうの嬉しくないだろうなぁ沢村くん




ドンッ!!!





軌道を、変えた?!

打たれると本能的に感じたのかな

ますます面白くなってきた!






2球目



一也と話して緊張はほどけたみたい…だけど…


『礼ちゃん何かおかしい…』

「あら、何かしらね」クスッ

『えーっ教えてくれないの?!』

「翼ならすぐに分かるわよ」


そして東先輩のファールが続いた


『そうか!沢村くんムービングボールだ…
東先輩はナメきってるし気付いてないみたい
すごく関節が柔らかい・・・・・いい素質持ってるね』

「そう、あの七色に変化するナチュラルなムービングボール・・・
鍛えればいい武器になるわ」


そして・・・

勝負に出たな一也

ミットはど真ん中に。

これでカタつくかな


結果は・・・・・




ドパァンッ!!!



「ナイスボール!」


ストライク!

見事に東先輩をうちとった!

こうして沢村くんは新たなる世界の扉を開けた









礼ちゃんは沢村くんを連れて行ってしまった

沢村くんが青道に来れば楽しそうだな


『一也お疲れ様!どーだった?!沢村くんのボール』

「ったくとりづらいのなんのって…
でも捕手としてはリードのしがいあったぜ」

『あぁ青道に来てくれないかなぁー
私も一緒にプレーしたいのに』

「まぁ今後をお楽しみにってことだな!
ところで監督どしたよ?今日いないぜ?」

『えー早く言ってよーじゃぁキャプテンのトコ行ってくる!』


気になりつつも私はグランドを走った

青道で再会するのはそう遠くないことをそのときはまだ知らなかった



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