夢の世界の歩き方

□夢と対話しよう
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夢に興味を持ち、夢について考えてみたいと思った方は、まず、夢日記をつけてみましょう。夢というのは、起きたばかりのときは覚えていても、書いておかないと、あっという間に忘れてしまいます。忘れないうちに書き留めて、後からゆっくりその夢について考える時間をとってもいいでしょう。
また、文章に「書く」という行為は、「意識化」につながります。夢は情動を刺激するもので、その印象や雰囲気を性格に文章にするのは難しいでしょう。それでも、文章にしてみると、何かしらすっきり整理されてきます。
夢は夢で、目覚めている現実とは別の現実です。夢の持つ力が大きすぎて引き込まれそうなときは「書く」作業で少し夢と距離を取ることができます。
夢のあらすじが書けたら、安心して時間をおいて、夢の余韻が薄れた頃に、改めて書いたものを読み返してみる。そうすると、夢との距離ができて、客観的に考えやすくなります。夢をノートの中に収めることは、無意識の持つ大きな力が暴れださないように、繋ぎ止めることにもなるのかも知れません。
書いているうちに、脈絡のない夢のストーリーの大筋が見えてきたり、自分で「こういうことかな」と思い当たったり、「そういえば…」と連想が広がったり。一度文章にしてみた方が、他人にも説明しやすくなるでしょう。起きたときにはぼんやりしていた夢の断片を、ノートを広げて書いているうちに、ふっと別の場面が思い出されてくることもあります。
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