07/15の日記

16:05
老子
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「名もなき自然の道が、天地の始めである。」
老子

老子は、贅沢と虚飾に満ちた文明に背を向け、自然の働きと一体となって、ひっそり静かに生きようとしました。
それから二千年後。消費文明にひたり、自然環境の汚染に不安を抱く現代人にとって、自然に従って生きる老子の思想には、耳を傾けるべきものがあります。

老子の言う「道」とは、万物を育み成長させる「万物の母」であり、人間もこの在り方に合一して生きるべきだと主張しました。
そのためには、作為を排して自然に従うという生き方(=無為自然)が大切だとされました。
これは、柔和でへりくだった生き方(=柔弱謙下)を理想とするものです。
老子はまた、民の数が少なく自給自足であるような小国家(=小国寡民)を理想の社会としました。

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