大事なもの
□第四話
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自分の中の当たり前が。
当たり前でないと悟った時。
人は大きな衝撃を受ける。
砂が完全に消え去り、尚且つ。
茶髪の少年と赤髪の青年はじゃれ合っている(ようにしか見えない)。
まるで・・・・・・。
先程の事はなかったかのように・・・。
「もう大丈夫だぜ、妖怪は俺らがブッ倒したからな。」
茶髪の少年がその白い歯を見せ、笑う。
「あ、はい・・・。」
「そんなに脅えなくても大丈夫だよ。お兄さんが皆やっつけちゃったから♪」
「俺も倒したっつーの!」
また二人はじゃれ合い始める。
「はいはい、二人ともその辺にしておかないと・・・。」
「煩ぇ!!」
何処から取り出したのか、金髪の青年はハリセンで二人の頭を叩いた。
「「いってぇぇ!!」」」
「って、遅かったですね。」
・・・・・・変な人達・・・。
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