四面楚歌

□第八話
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「・・・赤也、覚悟は良いかの?」
「良くないっス!!」



俺はバキバキと自分の指を鳴らした。
それが更に赤也の顔を青くさせる。
じゃが、今回ばかりは温厚な俺でも、ご立腹ぜよ。

俺の怒りの理由はこの間の関東大会一回戦。
その途中で慶と別行動を取ったんがマズかった。
赤也に見張りを付けたにも関わらず、あの跡部が慶を気に入り、亜久津が友達じゃと!?
しかも極めつけに、従弟があの手塚と来た。
ほんまにこの後輩は役立たずじゃ。



「あれ?慶先輩は?」
「慶なら急にじーさんに呼ばれた云うての、来れんそうじゃ。」
「だから余計に怒ってんスね、仁王先輩。」
「容赦せんぜよ。」
「うわぁぁぁ!?」



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